EV・PHEVの充電は、公共充電スポットを利用するイメージがある方もいるかもしれませんが、公共充電スポットは長距離を移動するときに「補給」目的で利用するケースが多いです。EVやPHEVは、自宅で充電することが可能です。日常的には、自宅に設置した充電器で充電するのが一般的です。
自宅充電をもっとも安く手軽に設置できる充電設備は、充電用コンセントです。ここでは、充電用コンセントの種類や設置の費用目安についてご紹介します。
EV・PHEV充電用屋外コンセント もっとも手軽な壁面取付タイプ
EV・PHEV充電用屋外コンセント とは?
EV・PHEV充電用屋外コンセントは、もっとも手軽な自宅用充電設備になります。一戸建ての住宅の外壁に100Vのコンセントが付いている事が多いと思いますが、その200V版となります。
200Vコンセントと100Vコンセントの違い充電時間の差となります。
一般的な100Vのコンセントを使用してEV・PHEVを充電することも可能ですが、出力が低いため、充電に時間がかかり、実用的ではありません。
一般に設置される200Vの充電用コンセントの出力目安は3.0kWで、たとえば三菱EKクロスEVは、バッテリー容量20kWhですので、7時間弱で満充電できます。帰宅後に車を充電用コンセントに接続しておけば、翌朝には満充電になっている計算です。
一方、100Vコンセントの場合、出力は0.6~1.2kW程度と200Vコンセントの半分以下で、7時間充電しても電池残量は50%未満です。これでは日常的にEV・PHEVに乗る人は困ることになるでしょう。
EV・PHEV充電用屋外コンセントの設置費用
充電用屋外コンセントの部品代金
コンセント本体の代金は、それほど高くありません。前述の200Vコンセントの場合、希望卸売価格は税込みで5,000円程度です。
充電用屋外コンセント設置工事料金
充電用コンセントはほかの充電設備に比べて工事が簡単です。料金は、分電盤からコンセントの設置場所までの配線の長さなどで変わりますが、工事費を含めた費用の目安は10万円前後となります。
EV・PHEVを自宅で充電するとどれくらいかかる?
自宅でEV・PHEVを充電する場合、1回分の電気料金はどれくらいになるのでしょうか?EV・PHEVのバッテリー容量に依存しますが、おおむね下表位になります。
車種 | バッテリー容量 | 1回の充電料金 |
三菱EKクロスEV 日産サクラ 三菱アウトランダー | 20kWh | 620円 |
日産リーフ | 40kWh | 1,240円 |
三菱エクリプスクロス | 13.8kWh | 428円 |
※電気料金は、1kWhあたり、31円として計算